SEOとは?
SEOとは、(Search Engine Optimization)サーチエンジンオプティマイゼーションの略です。つまり、検索エンジン最適化ということです。
先にあげたように、検索結果の画面は広告的に重要な意味を持っています。検索エンジンで検索されるキーワードには、「ビッグワード」というとてもたくさんのひとに検索されるキーワードが沢山あります。そのようなキーワードは市場性をもち、リスティング広告の価格は高騰してしまいます。およそ300円から500円くらいにまで上がることも多々あります。
この値段は、ただの「掲載料」ではありません。「1回」クリックされた際の料金です。
リスティング広告への投下費用は、大手では月間数億円にまで及ぶケースもあります。
数百万円の投下などということもザラにあるハナシで、いかに検索エンジンが収益性の高い事業であるかが伺えると同時に、「検索結果」の画面がいかに広告的に重要かもわかります。
SEOとは、自身のWEBページを検索エンジンにおいて、特定のキーワードで検索された際に上位表示してもらおうという取り組みです。
WEBページを用いてビジネスを行う場合、大手企業がひしめくビッグキーワードへのリスティング参入は資金的に不利になってしまいます。
ですが、「検索結果」そのものに表示されれば、費用はかからないのです。何回クリックされても「タダ」ということになります。
そのため、SEOはWEBビジネスにおいては重要な位置を占めています。
流入された分だけ課金されるリスティングと、初期のテコ入れで上位表示を目指すSEO、両方取り組む企業もあります。
ただ、SEOに於いては必ず上位表示できるという確約がありません。検索エンジンのアルゴリズムは明かされておらず、細かい点で「正解」と言える部分も少ないのが現状です。
ですが、これまで蓄積されたデータを統計すると、ある程度の法則性は見えてきます。
そして、「検索エンジン」の持つ命題も明白になっています。
全ての検索ユーザーが、目指す情報に最短で辿りつけることが、検索エンジンの最終目的ですから、その命題に沿ったサイト構築、ページ制作は必須なのです。
例えば、「アイロン」というキーワードがあるとします。
このキーワードは、アイロンの「何」という部分があいまいなキーワードになります。そして、家庭で誰でも用いているアイテムですから、ビッグワードの類になるでしょう。
このキーワードに対して、「炊飯ジャー」のページはまず出てきません。検索結果でもそうですし、リスティング広告においても審査が通りません。アイロンに関連したページのみになります。
ですが、「アイロン」と検索した人のニーズを想像してみると、それは多岐にわたります。
「アイロン」を購入したいのか、それとも「アイロン」のかけ方を知りたいのか、それとも古い「アイロン」を捨てたいのか、無数にあります。
実際に検索してみると、大手の通販サイトに交じって、「アイロン」のかけ方を解説するサイトも上位表示されているようです。
このように、検索エンジンでは「アイロン」というアイテム名に対して「ニーズ」を決めつけて表示内容を偏らせることはありません。キーワードから読み取れるニーズが曖昧であれば、幅広い内容のWEBページを表示させるのです。
ここにSEOの攻略糸口があります。
例えば、「アイロン」をWEBページで販売したいと考えているとします。ですがリスティング広告の予算はありません。するとSEOによる上位表示に賭けることになるでしょう。
大手ショッピングサイトが続々と表示される中では、小規模なショッヒングサイトは太刀打ちできません。
そのような状況のときに、この「アイロン」に対するコンテンツの『幅』はチャンスになります。
徹底的にアイロンのかけ方を解説したサイトで勝負を挑めることになります。一見、「アイロンのかけ方」では、「アイロンを持っている人」に対する高用性しかないように感じられます。
しかし、「アイロンのかけ方を知りたい人はアイロンを持っている人」とは限りません。
「これから買うつもりなので、かけかたを知りたい」人かもしれません。
インターネット上は無数の人が参照していますから、たとえそれが全体に対する1%にニーズであったとしても、実数では莫大なトラフィック、つまり「流入」を生むことにつながるかもしれません。
検索エンジンでのマーケティングは、「母数」と「確立」に尽きます。毎日何千万人も参照するキーワードであれば、1%の流入でも10万人のアクセスを確保できるのです。
その仕掛けは24時間絶え間なく稼働します。
もちろん、同様のことを考える事業者はいくらでもいます。無数に存在します。
取り扱い品目に沿ったキーワードで、いかに上位表示させるかということは、常に競合がひしめく中でどう対応するか、ということです。
最大手にはまずかないませんから、コンテンツで戦いを挑むことになります。
キーワードの秘める「ニーズ」への”幅”、これが上位表示させるうえでの最も有効なチャンスといえるでしょう。
ここから先は、「いかに検索エンジンに対して親和性を持たせるWEB構築をしていくか」ということに焦点をおいて解説を進めます。