人が検索エンジンで何を探しているのか考えよう
人がインターネットで検索を行うということは、「能動的」なことです。何かを知りたい、何かを見たいという「ニーズ」が込められています。
ホームページは自分で進んでアピールできるツールではありません。
広告を使わない限り、探されて、見つけてもらって、はじめてその情報は人の目に触れることになります。
それまでは、ただネットワーク上に乱立する情報群の一部でしかありません。
情報の発信側も目的があると思います。ただ日記をならべただけのブログではない限り、「誰か」に見てもらって「何か」をしてほしいのではないでしようか。
ビジネスにおいてインターネットを用いる場合は、その「何か」は「購入」というアクションです。
インターネットは、「どれくらいの人」が「何を探しているのか」おおよそ検討が付けられる「市場」です。
大手検索エンジンのGoogleでは、『グーグルインサイト』というサービスを無料で提供しています。これは、特定のキーワード軸に沿って、「人気」の指標を示すツールです。また、軸となるキーワードに関連したワードの指数も確認することが出来ます。
絶対数ではないのですが、そのキーワードが「商材」そのものであった場合、その需要や人気のある程度の目安となります。
そして、明らかにリスティング広告が乱立するキーワードも、ビジネスにおいては重要なものといえます。企業がこぞって予算を投下しているわけです。
むやみやたらに広告予算を投下できる企業は今の時代には存在しません。そして、検索結果上に展開するリスティング広告などは、「クリック課金」であり、押されれば押された分だけ予算を消化していきます。バジェット(上限)を定めることはできるものの、予算を消化した後は押されては困るので表示されなくなります。
何が言いたいのかというと、インサイトで指数が急上昇しているワードや、企業がこぞってリスティング広告に入札しているキーワードは、ビジネスにつながるアクションが期待できる消費者の「ニーズ」が込められているということです。
費検索数が多いキーワードで、企業がこぞってリスティング広告を出稿したり、SEOを行ったりするキーワードは、インターネットマーケティングでは「ビッグワード」といわれます。
対してあまり検索されないようなキーワードに対しては「ニッチ」であるというレッテルを付けたりします。
検索の際に入力する単語は人によって、そしてシーンによって様々ですが、明らかにビジネスにつながる単語は数多くあるものです。
顕著なものでは、「リフォーム 見積もり」と検索した方は、あきらかにその次のアクションが想定しやすいでしょう。
そして、同じキーワードを入力していたとしても、その人の性格は様々でしょう。
ただ料金が知りたいだけで安ければ良いのか、多少高くても信頼できる施工業者を探しているのか、リフォームの工程まで全て把握したいのか、もしくはリフォーム業者の競合調査かもしれません。
1つの単語に、複数のニーズが隠されている場合があります。それはさすがに想定するしかないのですが、ここでポイントを挙げるとすれば、「特化した方が良い」ということです。
ただ安ければいいという方に対しては、繁雑な施工の手順などを説明しても無駄です。クリックした瞬間に圧倒的に他社よりも安い情報が掲載されていればいいのです。
逆に、信頼できる施工業者を探している方に対しては、安易な価格訴求を並べるとかえって不信感をあおってしまいます。
同じキーワードに対しても、どんな打ち出しが最適なのかということは試してみなければわからないものです。
キーワードの真のニーズ、もしくはマクロ的に判断して効果的に集客できる訴求はなんなのかを、ページの測定によって洗い出す必要があります。
この取り組みを「LPO」と呼びます。ランディングページ最適化というものです。
あくまで、この取り組みはネットで十分なアクセスが稼げるようになたサイトが行うものですが、ここで述べたいのは「露出すればそれでいい」というわけではないということです。
人が沢山流入すれば、それでビジネスが成り立つわけではないということです。
ニーズを探って、的確な情報を提供し続けることで、ユーザーのニーズが満たされます。ニーズが満たされると、一連の検索行動はあなたのホームページで着地するかもしれません。着地するということは、「他のページを見ない」ということです。ビジネスにおいては、圧倒的に優位にたてるのではないでしょうか。