スパムは根絶する
インターネット検索に関連して「スパム」ということは、「検索順位の不正操作」ということに他なりません。
世の中のWEBサイトが全て意識してSEOを行っているわけではありません。
そこにはWEBサイト構築における基礎知識はあるにしても、無理やり単語を埋め込んで上位に表示させようという取り組みは、特異なものです。
スパムとは、ユーザーよりもむしろ検索エンジンを相手にしたサイト制作の取り組みのことです。
検索順位を操作するということは、もはや「情報操作」として忌むべきこととされています。
こうなると、SEO自体がスパムなのではないか、というジレンマも感じてしまうかもしれません。
しかし、「正しい情報」を世の中に発信しようとする行為自体は健全なことです。
その取り組みはスパムではありません。
それでは、スパムかどうかの「差」はどこにあるのかというと、それは「ユーザーフレンドリー」かどうかという点に尽きます。
インターネット検索において本当にユーザーが求めている情報を配信しているのかどうか、その情報を得た人がその後何かに活かすことができるようなものなのか、今一度自身のWEBサイトを見直す必要があるのではないでしょうか。
検索エンジンはスパムにはとても敏感です。一度スパムサイトと判定されると、復旧するためには時間がかかります。
そのようなことはすでに周知されているにも関わらずスパムがなくならないのは、WEBサイトがいくらでも量産出来るからです。
複数のドメインを管理し、複数のサイトを運営しているというWEBマスターは沢山います。
スパム判定を受けて自身のWEBサイトが表示されなくなるよりも、過剰なSEOでより多くのページを上位表示させ、少しでも多くの利潤を得ようと考えているのです。
ビジネスとして考えた「WEB」という市場、特に「検索結果」というフィールドは、誰でも挑むことができるフェアなものです。SEOにかかる原資は実質0円なわけですから、競争が激化するのも納得できることです。
ですが、WEB上においての競争とはWEBページの構造やデザイン、そして配信する情報に特化したものであるべきです。
どうすればより多くの「結果」を残せるか、そのためには沢山の人に来てもらわなければいけない、という考え方は決して間違いではないのですが、そこにスパムに準ずる行為があると一気にフェアなフィールドではなくなります。
検索エンジンのアルゴリズムは日々進化していて、一定ではありません。明日には変わってしまうかもしれないのです。アルゴリズムが変わるたび、都度それを追い求めて奔走するのか、それとも内容の充実に重点を置き、中身の詰まったしっかりしたWEBサイトを作り上げるのか、どちらが効率的でしょうか。結果としては、後者が生き残るはずです。WEB上で情報を配信するということ、そしてWEB上で「探してもらう」ということは、とても重要な意味を持ちます。
通常であればWEB上では「見る人」を選ぶことはできません。
誰が見ても良いように安全な、それでいて有益な情報を配信し続けることは、今後のSEOにとってとても重要な意味を持ちます。
そう遠くない将来、検索エンジンが「知性」に準ずる機能を持ち合わせたとき、ただカタチだけの順位を追い求めるWEBサイトは駆逐されるはずです。
コンテンツの拡充と整理、そして適切な見出し・本文、そしてページ内容を具体的に表したページタイトルは基本的なことです。
その「基本的なこと」が、唯一インターネット検索というフィールドで上位に上がるための手段だということを常に念頭に置きましょう。SEOに近道はなく、全ては「質」であるということ。「誰に何を伝えるのか」ということを、しっかりと整理したいものです。
検索エンジンのアルゴリズムを完全に解析することは不可能です。ただ、インターネットのあるべき姿、そして今後進化していくであろう姿を想定することは、必ず今後有利に働きます。